路上ライブでホモのストーカーに遭った話①〜出逢い〜
ども!ふれっどです。
「グリーンマイル」は何回観ても泣ける。
涙と鼻水ズビズビなうの、ふれっどです。
地方都市でストリートミュージシャンをしてもう10年になりますが、そりゃまーいろんなことがありました。
色んな出会いがありますし、毎回にドラマがある気がします。
危ない目にもたくさん遭いました・・・(遠い目)
そんな沢山の思い出話の中から、今回は路上ライブ中にホモのストーカーに狙われた話でもしようかなと。
いきなりすげーのぶちこんできたな、と思ったあなた。そうですよね。すいません。
見ての通りこのブログはまだまだ初期なもんで、どでかいネタぶちこんでアクセス増やしたいってのも本音です。
よければギター練習の休憩のお供にでも、読んでやってくれたら幸いです。
あれは5年ほど前の事。
平日、夜8時ころだったと思う。
ぼくの住む街はそんなに都会じゃないし、平日ってこともあり、駅前も人通りはまばらだった。
そんな中いつものようにギター抱えて歌ってたら、一人の男の人に声をかけられた。
「にいちゃん、おつかれさん!」
40代半ばくらいだろうか。
油か土か汗のどれかで汚れた薄いブルーの作業着を着て、背が低くて、小太りで、色白でヒゲ跡がちょっと青い、いかにもとっつぁん坊やみたいな中年男性だった。
その男は温かい缶コーヒーを僕に差し出しながら、
「今仕事終わったんだ」とか「建設現場で働いててよ」とか、聞いてもいないのにペラペラ話し始めた。
他にも聴いてくれてる人がいたからちょっと迷惑ではあったけど、路上ライブ中に声をかけられるのには慣れてるし、コーヒーもおごってもらっちゃったのもあるしで
「あーそうなんですね!ご苦労様です〜!じゃあ僕が歌で癒せるように頑張って歌いますね!!笑」
なんて明るく対応してた。
その後何曲か歌を聴いてもらって、今夜はもう終わりにします、と集まってくれた方々に話して撤収をしてた時。
今度はそのおっちゃんが、缶ビールを僕に差し出してきた。
「よかったら一緒にどう?」
いやいや車で来てるし、明日も早いんですいません!と丁重にお断りした。
正直、せっかく親切にしてくれたのに申し訳ないなと、その時は本当に思ってた。
そしたらおっちゃん、「じゃあ今度飲みに行こうか!俺の電話番号おしえるわ!」
と自分の電話番号を大声で話し始めた。
この時、僕はどうかしてたんだと思う。
コーヒーとビールをもらっちゃった手前、電話番号交換を断れなかった。
いや正確には、断ろうとせずあっさりと自分の番号を伝えてしまった。
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路上ライブやバンド活動などをした事がある人はわかると思うけど、続けていると有難いことにファンがつく。自分のような非イケメンでも、それは大抵の場合が異性だ。男性には女性の、女性には男性のファンが多い割合でついてくる。それは当然のことだろう。
だからこそ、異性のファンには特に気をつけて接するようにしていた。たとえば、個人的なメールや誘いには応じないように。
女性は噂話が大好物だ。そして横のネットワークがすごい。
もし僕がファンの子と遊びに行ったり、なにか間違いがあったりした日にゃ、次の週にはファン全員にバレててもおかしくない。
そういう失敗で潰れていったミュージシャン仲間を僕は何人も知ってる。
そういう意味でも、異性への対応は特に気を使っていた。
だけど、同性にはどうだろう?
僕が歌ってる歌は、情けない男心が中心である。男の弱い部分、かっこ悪い部分を包み隠さずさらけ出す歌が自分の持ち味だと、自分で思っている。(字面だけ見ると演歌みたいだけど、本当にそうなんだ)
その歌に男性が共感してくれることは、ある種の友情すら勝手に感じてしまうくらい嬉しいことだった。「おお友よ、わかってくれるか!!」って気持ち。少なくともその時、おっちゃんに俺は少しの友情めいた気持ちを持っていたと思う。
しかし、その喜びからくる気の緩みが、かりそめの友情めいた感情が、今回の事件に繋がったんだと、今になって思う。
男同士だし、友達なんだから電話番号ぐらい教えても問題ない。
僕はそう信じ、地獄へ向かう赤外線通信をした。